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INFERNO[インフェルノ]開発STORY

バドミントンラケットの革新的フォルムを生み出した開発秘話。

2016年11月。これまでになかった革新的フォルムを有したバドミントンラケット「INFERNO」が発売された。ゴーセンはこれまでも2段階でしなるガブンシャフト搭載ラケット「ROOTS」やゴルフシャフトメーカーのシャフトを採用した「RYOGA」などユニークなラケット開発を行ってきた。これらの開発DNAを引き継いだゴーセンの新たなるチャレンジ。バドミントンラケットの企画開発責任者である岸本がモノづくりのスピリットを語る。

04ネーミング・デザイン篇

インパクト重視のネーミング

ゴーセンバドミントンラケットのネーミングは一風変わっている。中にはRYOGA(凌駕)のような和名やGUNGNIR(グングニル)のような北欧神話をモチーフにしたものもあり、独自の世界観を醸し出している。完成した特殊形状ラケットのネーミングについて岸本はこう話す。

「ゴーセンでは開発担当者がネーミングを決めることが多く、販売ターゲットとさせていただいているプレイヤーを思い描きながら、強烈に印象に残るようなネーミングを心がけています。インフェルノについては、プロトタイプのフレーム形状をぼんやり眺めていると花が咲いたような形や、日本刀の波紋であったり、炎が燃え盛るイメージを持ちました。波紋のイメージも良かったので和名も検討しましたが、炎をイメージする単語の中から強さを感じさせる『INFERNO(烈火・猛火の意)』という単語を選びました。INFERNOは「地獄」というネガティブな意味も持つため社内では反対意見もあったのですが、折角完成させたラケットの形状に負けないくらいユニークで呼びやすく、ダークヒーローが使うようなインパクトのあるネームをつけたかった。何とか社内を説得する形でネーミングと商標登録までこぎつけました」

ロゴの作成

インフェルノを実際手に取って光にあてた時に一般的なラケットよりもハイライト(光反射)に動きがあるのが分かる。このハイライトはラケット一本一本を研磨する熟練の職人達の手によってはじめて実現される。ラケットを構成するカーボン材を傷つけることなく目視が困難な凹凸を研磨していくのである。

インフェルノのハイライト
繊細な研磨により実現されるインフェルノのハイライト

「従来のラケットはユーザーにも読みやすいようにコンピューターでフォントを作ることが通例でしたが、こうした研磨作業をはじめとする製造現場のクラフトマンシップにインスピレーションを受け、インフェルノのロゴは手書きにこだわりました。目指したイメージはラグジュアリーな雰囲気を醸しつつ、ラケット上でも存在がしっかり感じられるロゴ。社内の担当デザイナーには何度も書き直しさせることとなり申し訳なかったですが、納得のいくロゴが仕上がったと思います」

インフェルノのロゴ
敢えて筆記体で作成したインフェルノのロゴ

これまでにないシンプルなデザイン

バドミントンラケットにおいてカラーとデザインはスペックにも匹敵する重要なポイントである。しかし、インフェルノを見るとフレームにはロゴがあるだけである。なぜ、ここまでシンプルなデザインにこだわったのか。岸本はこう語る。

「数あるバドミントンラケットの中からプレイヤーに手に取っていただけるかどうか……それは販売店で飾った時の存在感に尽きると思います。」

岸本が追い求めたのはとにかく特殊フレームのフォルムを生かす、コンセプトにブレの無いデザインであった。基本のデザインについては展開後のラインナップにも大きく影響するため、朝から晩まで悩みぬいたという。こうしてたどり着いたのは、フレームに余計な意匠を入れないことと単色塗装であった。

「メーカーがデザインすることを諦め、開き直ったといった批判も覚悟しましたが、このフレームに意匠ディカール(シール)を貼り付けるのはクラフトマンシップに対しても野暮だと考えたのです。一般的にラケットデザインというと、ディカールデザインを想像しますが、このインフェルノは形状も含めてデザインと捉えて頂きたかった。ディカールがなくともそれを補って余りある、日本刀のような造形美を作りたかった。ですから、唯一行う単色塗装色や仕上げについては徹底してこだわりました」

事実、完成したデザイン画は製造現場にヒッティングテスト用のラケットと間違えられるほどシンプルで簡素なものだった。その一方で塗装色に関しては製造側から悲鳴がでるほど妥協のないサンプリングを行ったという。

インフェルノEXカラーサンプル
インフェルノEXのレッドカラーサンプル 6色
インフェルノEXにおいても初代同様、塗装色に妥協することは無かった

「デザイン画と実物がここまで大きく違った印象を持つラケットも他にはないでしょうね。それ程に塗装と研磨が光るラケットです。発売後、この裸一貫のシンプルさが功を奏し、お客様から「かっこいい」、「デザインが良い」、「ぜひ使ってみたい」といった高い評価をいただくことができました」

インフェルノのデザイン画と製品比較
実際のインフェルノのデザイン画と製品比較

最終回「これからの開発」は2017年12月19日(火)公開です。
お楽しみに!

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